フランスの裁判所は、高齢夫婦が150ユーロで売却したアフリカの仮面が競売で420万ユーロで落札された事件で、夫婦の軽率さが原因として訴えを退けた。夫婦は思いもよらぬ高値で仮面が売られたことに気づき、取り消しを求めていた。裁判所は夫婦の評価額の確認の不手際を指摘し、骨董商の欺瞞はないと判断した。骨董商は示談金として30万ユーロを提示したが、夫婦は拒否している。ガボン政府も競売の取り消しを求めたが、裁判所はこれも退けた。夫婦の代理人弁護士は控訴を検討していると述べた。