幼稚園児の頃、父が泣いている姿を見て驚きましたが、父はいつも忙しい働き者で強くてかっこいい存在だったので、その光景は忘れられませんでした。父はその後も「夢を見たんだろう」と言い続けていましたが、20年以上経ったある日、父はついに事実を告白しました。父は私が起きる前に出勤し、帰宅後には私の寝顔を見て安心していたのです。私が目を覚ましてしまった時も、父は私のことを喜んでくれるのか不安だったようです。父がその事実を打ち明けた前夜、結婚式を控えていた私は父の告白に驚きましたが、笑い話になりました。父が涙を流していたあの記憶は私にとって大切な思い出です。