ごはんを食べてくれない息子…パパの一言でそれからの食事が楽しくなった…
2023/03/11

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ごはんを食べてくれない息子

私には二人の息子がいます。

長男(太郎)は3歳半次男(次郎)は1歳です。

最近長男が

『ごはん食べたくない!!たろう、おかし食べる!』

とろくに食事をしないで間食ばかりしてしまうのです。

その日もいつものように私と長男、次男の3人で夕食をとっていました。

手がかかる次男の近くに私が座って困惑しながらも手づかみ食べを見守っています。

すると、玄関のドアが開きパパ(主人)が帰ってきました。

平日の子供たちの食事の時間に帰れることはとても珍しいので子供たちは大はしゃぎでした。

しばらくしてごはんをまだ全体の2割も食べていないうちにいつものように長男が

『もうおなかいっぱーい!アイスにしよ!』

と言いました。

私はこう言われることに慣れてしまっていたのと次男がまき散らかすお米や汁物の処理に気を取られていてこの発言をあまり深く受け止めてあげられませんでした。

そこで主人がゆっくりと立ち上がりソファへ移動してから長男を呼びました。

『太郎、パパの膝に座って。少し話そう。』

アイスを食べたくて仕方のない長男はアイスを取って行こうとしたのですが主人はそれをさせませんでした。

長男はいまアイスを食べさせてもらえないことに怒ったり泣いたりして主人の膝に乗るまで時間がかかりましたがやがて長男と主人は向かい合って目を見て話し始めました。

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パパの一言で食事が楽しくなった…

私はごはんを食べないことを怒ってくれるのかなぁと内心ニヤニヤ。

パパ『太郎、よくママにプレゼント作ってあげるよね?』

太郎『うん、今日もね、お花とってかみでつつんで、あげたの』

パパ『ママ、なんて言った?』

太郎『ママ、うれしいっていった。そこにかざってあるよ!』

と一輪ざしを指さして。

パパ『じゃあね、ママが太郎のプレゼントなんかいらないこんなお花じゃなくて他のがいいって言ったらどんな気持ち?』

太郎『・・・(ショックを受けて)いやだあ』

口がへの字に曲がってまぶたから顔全体が真っ赤になって涙が溢れてきました。

もともとご機嫌ナナメなことも要因ですがこの会話だけで本気で傷つきショックを受ける子供の想像力はすごい。

パパ『ママが毎日作ってくれるご飯はねお前へのプレゼントなんだよ。太郎が喜んでくれると思って嬉しい気持ちで作ってるんだ。

それはお前がママのためにお花をつんでいるときの気持ちと同じだね。』

太郎『うん。。(泣いている)』

パパ『ママはね、お前のために一生懸命作ったプレゼントをいらないって言われて毎日自分で捨ててるんだよ。どんな気持ちかな。』

太郎は大きな声で泣きました。

ごめんなさいママ~と言いながら泣きました。

主人の言葉。向かい合う姿勢。プレゼントという言葉。

全てが長男に染み込んでいくのがわかりました。しかし長男は泣きながらこうも言いました。

『ママといっしょにたべたかったんだもんーあちゅまれしてほしいんだもんー』

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今度はこれが私に刺さりました。

正直、毎日の食事では次男にばかり気を取られていました。

ごはんをこぼすしまき散らすからといって自分はほとんど座らず片付けてばかりゆっくり食べることもなかった。

『お兄ちゃんは自分で食べられるから偉いね』

という本意は

『1人でしっかり食べてね』

だったのかもしれない。

次男も一緒に食事をするようになってからそういえば長男は『あちゅまれして』と言わなくなった。

『あつまれ』とはお皿に散在しているご飯をスプーンでかき集めること。

昔はよく言ってたけど成長したんだなぁなんて勝手に思っていました。

でも違った。ママこそ本当にごめんなさい。

ごはんを食べなくなってしまったのにはとても大きな理由があったんだね。

どんなに凝ったご飯よりママがきみを想ってちゃんと一緒に食べることが一番のプレゼントになるんだね。

長男は『あつまれ』をしてほしかったんだ。

3人でいるのにひとりぼっちを感じていたんだ。と気付けたのです。

それから私は長男とのご飯が楽しみになりました。

『ママのぷれじぇんとぜーんぶピカリン(残さずキレイに食べること)しちゃうもんね~』

とはりきってくれています。

普段はほとんど家にいない主人ですが彼もこうして大きなプレゼントをくれます。

家族のことをよく見てくれているそれが本当にありがたいし一番効果的な育児をしてくれていると思います。

おむつを替えるよりミルクをつくるより、ずっとね。

怒鳴るのではなく諭すように息子に語り掛ける。心がけたいものです。

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