東日本大震災で壊滅的な被害を受けた福島県南相馬市の小高地区。この地域に伝わる「船方」と呼ばれる漁師たちは、自然災害に強い舟を作る技術を持っていた。しかし、原発事故により漁業は停止し、船方たちは漁から生計を立てることができなくなった。さらに、住民たちが避難生活を余儀なくされる中、多くの船方たちは大切な舟を守ることに専念した。しかし、その中には命を落とした人もいた。今もなお、船方たちは被災地の復興に向け、自分たちができることを模索し続けている。